@siz_905: هواجيسسس😔#

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Saturday 30 November 2024 12:07:24 GMT
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zynsmrz
فاطمهہ𓍼ོ : :
الغرفه ابكي ونام.
2024-11-30 18:00:50
25
alannodd123578
العنود ♥️ :
اصلي الوتر
2024-12-01 21:30:48
74
sh_12sh11
𐙚 sh 𐙚 :
اروح الغرفه و ابكي الين انام
2024-12-13 19:59:17
4
moad_17h
معاذ السهو :
كنت بروح لأمي احكيلها كل شيء وسبحان الله بعد ما احكيلها يروح كل الهم والحزن من دون ماتقول شيء بس توفت الله يرحمها ويغفر لها ويسكنها فسيح جناته يارب اغتمنو كل فرصه مع الي تحبوه
2024-12-02 13:02:30
4
m730150
♯̶﮼الينᥫ᭡: :
انام 🥺
2024-11-30 19:20:29
25
io_sr6
M⛷️ :
م تجي الضيقه الا ب الليل تقعد تفكر وتهوجس وتتضايق مدري ليش 😞 .
2024-11-30 13:07:36
55
sv.2g
𝐑 :
اقرب بيت مهجور
2024-11-30 15:05:55
5
asct12
R . :
اروح غرفتي ابكي بعدين انام 🥺
2024-12-07 19:59:29
9
a_ssd7
h4c.q :
اقعد في السياره الوحدي يشهد الله انها احلا شيء في الحياه
2025-07-21 03:01:07
1
n7.ilm
N7. :
غابة رغدان🥺
2024-11-30 18:50:06
10
user276848500399
فلانه🖤🤎 :
غرفتي وابكي وانام 😔
2024-12-01 01:25:46
7
ii73r
Renad✨ :
ابكيي😔.
2024-12-01 07:26:55
3
r1izr
A :
اروح للباب اللي مستحيل يتقفل بوجهي
2024-12-17 13:03:11
3
njii692
. 𝟸⌯˼ :
ابككيي 💔.
2024-11-30 19:47:13
3
ghala._40
قرآن :
انام
2024-11-30 12:15:11
13
iaboud6
Abdullah ✨✨ :
اروح عند Y15
2025-01-15 10:48:39
0
i_t771
Lio 🎀 :
انت/ي في أبو خيال في أبها صح؟
2025-01-08 21:36:43
0
m2v60
𝑨𝒉𝒎𝒆𝒅 𝐚𝐛𝐮 𝐡𝐚𝐥𝐰 :
لا ضاق صدري رحت للبر حطاب ــ وشبيت ناري في صحاري خلاها وسط الفياض اللي بها أزهار وأعشاب ريح الخزامى فايح(ن) في مساها استرجع الذكرى على رأس مرقاب وأرسم لقلبي صورة(ن) ما نساها
2024-12-01 21:34:09
4
e_9k5
. :
اروح اصلي في مسجد قباء 🙏🏻
2024-12-01 07:59:59
16
user8192651590815
نوير🌷🌷 :
شاي وانام.
2024-12-05 23:32:23
5
sx.01
☠️ :
نوم مافيه غيره 😔😴
2024-12-01 15:53:47
4
s.irk
🌷✩ :
غرفتي ومعي براد شاهي✨
2025-01-14 20:04:37
1
rlll_505i
𝟸 ّ. :
ابكي.
2024-12-10 22:18:31
4
9c.fe
عبود الفيفي🎖️. :
امفراش
2024-12-05 14:06:40
2
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 日記は僕のものだった。  その日にあったことを忘れないうちにメモしていたのだろう。一週間のうち二,三日、その日あったことが数文で書かれている。別に面白いものでもない。  五月のページもそんな調子が続く。  ただ六月を開くと、途端にほとんど毎日日記が埋まっていた。教育実習が始まり、まなみちゃんに出逢った時季だった。 「六月一日(木) 教育実習初日、初めて家族以外で人を思い出した。奇跡としか表せない。少し無理やりLINEを交換した。緊張した。渡邉まなみさん。」  そうだった、覚えている。認知症になって、家族以外の誰も、どんな友人も覚えてなかったのに、ただ一度道で見かけただけの彼女を僕は唯一思い出すことができた。  だから僕は彼女のLINEを聞いたんだった。 「六月二日(金) 日を跨いでも渡邉さんのことを覚えてる。 吹奏楽部でトロンボーンという楽器をやるらしい。」 「六月六日(火) どうしよう、渡邉さんとのLINEが楽しい。 渡邉さんが授業中寝ていた。あとで少しからかってみよう。」 「六月七日(水) 初めて渡邉さんの方からLINEをくれた。困るくらいに嬉しい。 渡邉さんと仲良くなれてる気がする。」 「六月八日(木) 授業で彼女の隣に座った時「案外冷たくない」と言ってくれた。他の生徒には冷たいと思われているらしい。仕方がない。」 「六月十日(土) 土曜日なのにラインをしてくれた。優しい子だなー」  日記を読んでいるうちに、そうだったそうだった、と当時の記憶がその色を残したまま蘇る。だけど次の月曜の文を読んで、僕は僕の許されない罪を思い出した。 「六月十二日(月) 夜、まなみちゃんと一緒に帰った。手を繋いだ。まなみちゃんは駅に着くと、少し不貞腐れるように帰って行った。」  この日、僕はもう自分の過ちから戻れなくなった。彼女の手に触れてしまったから。自分の恋情にのまれようとしていた。  ただその罰のように、次の日から僕の認知症の状態は少し変わり始めていた。 「六月十三日(火) 今朝、頭痛と共にまなみちゃんのことを思い出せなかった気がする。でも、もう思い出せた。大丈夫。渡邉まなみさん、誕生日は七月。吹奏楽部で、トロンボーン。大丈夫。 実習、行ってきます。 先生の指示でプールを掃除していた時、また頭痛がした。まなみちゃんの顔が思い出せなくなった。思い出せなくなったというより、頭の中に思い描く彼女の顔が本当に合っているかわからなくなった。僕は怖くて彼女を呼び出してしまった。最悪だ。最低だ。 けど彼女は来てくれた。顔を見れて凄く安心した。やっぱり彼女は綺麗だった。 それに彼女は僕に美しい約束をくれた。「卒業したら会ってくれませんか」だって、どうかこの約束を覚えていますように。」 「六月十四日(水) 認知症が悪化している。 夕方になるまで教育実習のこと自体忘れていた。実習もやめなくちゃ。なんでこうなんだろう。 もうまなみちゃんとも会えなくなる。 というか元々彼女は会ってはいけない人だった。僕は彼女と会うには酷く汚れている。理性をほったらかしにしていたこと自体が取り返しのつかない間違いだった。 今から学校に行って、荷物を鞄に詰めてくる。まなみちゃんには会わないようにしよう。消えるように立ち去ろう。 学校に行ってきた。また大きな過ちを犯してしまった。 放課後の教室にまなみちゃんがいて、キスをした。彼女は表しようのないほど綺麗で、僕はやっぱり酷く汚れた人間だった。本当にごめんなさい。 どうか、彼女が僕のことを忘れてくれますように。」 それから数日を空けて日記は更新されていた。 #高校の頃馬鹿みたいに好きだったあの人から手紙が届いた  #儚い #雰囲気 #小説
 日記は僕のものだった。  その日にあったことを忘れないうちにメモしていたのだろう。一週間のうち二,三日、その日あったことが数文で書かれている。別に面白いものでもない。  五月のページもそんな調子が続く。  ただ六月を開くと、途端にほとんど毎日日記が埋まっていた。教育実習が始まり、まなみちゃんに出逢った時季だった。 「六月一日(木) 教育実習初日、初めて家族以外で人を思い出した。奇跡としか表せない。少し無理やりLINEを交換した。緊張した。渡邉まなみさん。」  そうだった、覚えている。認知症になって、家族以外の誰も、どんな友人も覚えてなかったのに、ただ一度道で見かけただけの彼女を僕は唯一思い出すことができた。  だから僕は彼女のLINEを聞いたんだった。 「六月二日(金) 日を跨いでも渡邉さんのことを覚えてる。 吹奏楽部でトロンボーンという楽器をやるらしい。」 「六月六日(火) どうしよう、渡邉さんとのLINEが楽しい。 渡邉さんが授業中寝ていた。あとで少しからかってみよう。」 「六月七日(水) 初めて渡邉さんの方からLINEをくれた。困るくらいに嬉しい。 渡邉さんと仲良くなれてる気がする。」 「六月八日(木) 授業で彼女の隣に座った時「案外冷たくない」と言ってくれた。他の生徒には冷たいと思われているらしい。仕方がない。」 「六月十日(土) 土曜日なのにラインをしてくれた。優しい子だなー」  日記を読んでいるうちに、そうだったそうだった、と当時の記憶がその色を残したまま蘇る。だけど次の月曜の文を読んで、僕は僕の許されない罪を思い出した。 「六月十二日(月) 夜、まなみちゃんと一緒に帰った。手を繋いだ。まなみちゃんは駅に着くと、少し不貞腐れるように帰って行った。」  この日、僕はもう自分の過ちから戻れなくなった。彼女の手に触れてしまったから。自分の恋情にのまれようとしていた。  ただその罰のように、次の日から僕の認知症の状態は少し変わり始めていた。 「六月十三日(火) 今朝、頭痛と共にまなみちゃんのことを思い出せなかった気がする。でも、もう思い出せた。大丈夫。渡邉まなみさん、誕生日は七月。吹奏楽部で、トロンボーン。大丈夫。 実習、行ってきます。 先生の指示でプールを掃除していた時、また頭痛がした。まなみちゃんの顔が思い出せなくなった。思い出せなくなったというより、頭の中に思い描く彼女の顔が本当に合っているかわからなくなった。僕は怖くて彼女を呼び出してしまった。最悪だ。最低だ。 けど彼女は来てくれた。顔を見れて凄く安心した。やっぱり彼女は綺麗だった。 それに彼女は僕に美しい約束をくれた。「卒業したら会ってくれませんか」だって、どうかこの約束を覚えていますように。」 「六月十四日(水) 認知症が悪化している。 夕方になるまで教育実習のこと自体忘れていた。実習もやめなくちゃ。なんでこうなんだろう。 もうまなみちゃんとも会えなくなる。 というか元々彼女は会ってはいけない人だった。僕は彼女と会うには酷く汚れている。理性をほったらかしにしていたこと自体が取り返しのつかない間違いだった。 今から学校に行って、荷物を鞄に詰めてくる。まなみちゃんには会わないようにしよう。消えるように立ち去ろう。 学校に行ってきた。また大きな過ちを犯してしまった。 放課後の教室にまなみちゃんがいて、キスをした。彼女は表しようのないほど綺麗で、僕はやっぱり酷く汚れた人間だった。本当にごめんなさい。 どうか、彼女が僕のことを忘れてくれますように。」 それから数日を空けて日記は更新されていた。 #高校の頃馬鹿みたいに好きだったあの人から手紙が届いた #儚い #雰囲気 #小説

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