@mikutatatata: ここは、音と光にあふれた町。 ざわめきに飲み込まれそうな通りを、 笑い声と音楽が、絶え間なく駆け抜けていく。 硝子のようにきらめくサーカス、 焦げた翼を隠して笑う道化師たち、 逆さまに回るメリゴーランド。 夢を見せるふりをして、夢を壊す。 誰もが、誰かに裏切られた顔を笑う。 そんな場所で、 また“少年”を探さなければならない。 焦りだけが胸の奥を叩く。 人混みに押し流されそうになりながら、 みくたはひたすら、足を止めずに進んだ。 運命は、 本当に誰かに握られているものなのか。 それとも—— 自らの手で、振りなおすことはできるのか。