@cowappy0831: 西島三重子さんの「池上線」は、1976年にリリースされた楽曲で、彼女の代表作のひとつです。この曲は、作詞・佐藤順英、作曲・西島三重子によって生まれ、フォーク調のメロディと切ない歌詞が特徴の名曲です。 「池上線」は、東京のローカル私鉄「東急池上線」を舞台にした、別れと回想の物語です。かつて愛した人との思い出が刻まれた場所を、主人公の女性がひとりで訪れ、その人がもう戻ってこないことを受け入れつつ、過去を静かに振り返る――そんな情景が描かれています。 池上線が走る町に　あなたは二度と来ないのね 池上線に揺られながら　今日も帰る私なの この冒頭のフレーズは、淡々とした口調ながらも深い喪失感と孤独がにじみ出ています。「池上線」は単なる電車ではなく、二人の記憶を運んでいた路線であり、過去への切符のような存在になっています。 当時大ヒットとまではいかなかったものの、後年になって「隠れた名曲」として評価されるようになりました。カバーも多く、ちあきなおみさんをはじめ、複数の歌手によって歌い継がれています。 池上線という路線に実際に乗ってこの曲の世界観に浸るファンも多いです。 「池上線」は、日常に潜む切なさや、誰にでもある“別れの記憶”を静かにすくいあげた、情景詩のような作品です。東京という大都市の一角にある小さな町や駅、その中に刻まれたひとつの物語を丁寧に描いており、多くの人の心に残る「都会の叙情歌」といえるでしょう。 #昭和歌謡 #池上線 #西島三重子