@paraneko_2nd: 【解説↓】1998年7月25日、和歌山県和歌山市の園部地区で、毎年恒例の夏祭りが開かれていました。新興住宅地の自治会が主催し、近所の人々が集まって手作りのカレーやおでんを振る舞う、平和な地域イベントのはずでした。 その年、自治会の班長を務めていたのが、主婦・Hさん。彼女は、当日の午前中に行われる調理作業には参加できないと伝えていましたが、午後からの見張りの当番には出ると話していました。 祭り当日、午前6時半から病院に行っていたHさんは、昼前に会場隣のガレージへ姿を見せます。すでに近所の主婦たちが調理を終えていた時間帯で、彼女に対して不満を持つ者もおり、現場はどこか気まずい雰囲気に包まれていました。見張りの交代の時間となり、Hさんは一人でカレー鍋の番をしていたとされます。 事件は、祭りが始まった18時頃に発生します。提供されたカレーを食べた参加者のうち、67人が、腹痛などで次々と倒れ、病院に搬送されました。「カレー、ストップ！」という声とともに、提供は停止されました。 当初、警察と保健所は集団食中毒を疑いましたが、残りのカレーなどからある成分の反応が出たことで、事件性が濃厚と判断されました。しかし後の再鑑定で、この成分反応はタマネギに含まれる物質による誤反応だったことが判明します。 その後、事件から約1週間後、残されたカレーや被害者から別の成分が検出されました。そして、鍋に混入されていたその成分は非常に高い濃度だったのです。 捜査は急展開し、その成分を自宅に保管していたHさんが事情を聞かれることになりました。彼女の夫がシロアリ駆除業をしていたことから、それにアクセスできた可能性があるとされました。目撃証言や物証は乏しい中、警察は「動機は近隣とのトラブル」と捜査が進められました。 しかしこの事件には、今も多くの疑問が残ると言われています。 #horror #mystery #analoghorror #creepy