【解説↓】クーパー家の写真──「世界で最も有名な“心霊写真”と呼ばれた画像」の真実 1950年代、アメリカ・テキサス州。ある一家が、新たに購入した古い家に引っ越してきました。引っ越し初日の夜、家族は新生活の始まりを記念して、リビングルームで一枚の写真を撮影します。丸いテーブルにはティーポットとロウソクの立った燭台。4人が笑顔を浮かべてカメラに向かっています。 ──しかし、現像されたその写真には、“何か”が写っていました。画面の左上。天井から、不自然な形で現れた人影のようなもの。顔は見えず、ただ黒いシルエットだけが浮かび上がっています。撮影時にはそんなものはいなかった。家族以外、家の中には誰もいなかったはずなのに──。この写真が撮られてから、夜中になると廊下から聞こえる足音や勝手にライトが点滅するなど不可解な現象が起こるようになります。そして、息子たちが「知らない男の人がいる」と言い出しました。ここまでが、インターネットで語られるこの写真に関する都市伝説です。この奇妙な一枚は「クーパー家の写真（The Cooper Family Photo）」と呼ばれ、やがてネット掲示板やオカルトサイト、動画解説などを通じて、“世界で最も有名な心霊写真”としてインターネット上で語り継がれていきます。写真の“異様なリアリティ”は、専門家たちも驚かせ、多重露光やフィルム劣化、影の偶然説など様々な説が出ましたが、誰も決定的な説明をすることはできませんでした。しかし、この写真には驚くべき“真相”が存在します。 2009年、あるホラー作家のファンサイトにて、“Sam”という人物が「Family Gathering（家族の集い）」というタイトルで写真を投稿していました。つまり、写真は最初から創作された“アート作品”だったのです。さらに、海外の検証フォーラムでは、写真に写っていた1人──ロバート・コッパー氏が登場。彼はこう語ります。「これは私と兄弟が幼い頃に撮った写真です。写真の物語はすべてフィクションで、画像も後から加工されたものです。」実際、元の写真はカラーであり、合成された人物も写っていませんでした。つまり、「その白黒写真」は、元写真を白黒化・再構成・合成した加工画像だったのです。 #horror #mystery #creepypasta #analoghorror - @paraneko_2nd